投資家に幅広い選択肢が用意されていることは、自由で開かれた資本市場を支える基本原則であるとブラックロックは考えます。今年で第3回となる「iシェアーズ・インベスター・プログレスレポート」では、上場投資信託(ETF)とインデックス投資の進化が多くの投資家の選択肢を拡充し、長期的な投資目的の達成にどのように貢献してきたかについて考察します。
2022年を振り返ると、株式と債券市場は、インフレの高進、金利上昇、エネルギー危機、地政学的な紛争を背景に2桁の下落となり、パフォーマンスはこの数十年で最悪となりました。しかし、2022年の混乱は、2023年の好機につながり得るかもしれません。例えば、高いインカムが見込める債券に再び注目したり、高インフレ環境でも優れたパフォーマンスが期待できる株式セクターやテーマへ資産配分を増やしたり、より精緻に地域を精査して海外投資を行ったり、といったことが考えられるでしょう。
ポートフォリオの見直しでは、全体的な資産配分のほかテーマやセクターへの配分、商品の選択、リバランスの頻度など、様々な選択を行う必要があります。ETFとインデックス・ファンドから構成されるブラックロックの「iシェアーズ・シリーズ」は、業界最多2,500以上の商品を揃えており、これまで以上に多くの選択肢を投資家に提供しています。1
ブラックロックは、選択肢が多様であると同時にシンプルで分かりやすいことに常に配慮しています。私は、毎朝コーヒーを注文するときに17万通り以上のカスタマイズができるアプリを使うのですが、そのたびに選択肢の多さと分かりやすさのバランスの重要性について考えさせられます。確かに選択肢が多いことは素晴らしいのですが、シンプルなものを好む私は、当たりはずれのないブラックコーヒーを毎回注文してしまいます。ブラックロックの商品にご投資いただいている投資家の皆様には、この感覚を理解していただけるのではと思います。 世界中でiシェアーズのETFやインデックス・ファンドを保有する投資家は1億2,000万人おり、中でも選択肢の多さとわかりやすさが評価されてiシェアーズETFの投資家は2022年には数百万人増加し、約3,500万人になりました。2
機関投資家がETFを使ってさらなるポートフォリオのカスタマイズ方法を模索するように、数百万人もの個人投資家も市場に効率的にアクセスする手段として、iシェアーズ のETFやインデックス・ファンドを選択しています。ETFとインデックス投資テクノロジーの発展は投資の複雑さを軽減し、アクセスしにくい市場への投資も容易にすることで、投資家は新たな選択肢を得ました。投資家は、何千もの個別銘柄から投資先を選別しなくとも、質の高い分散された指数を選定するだけで良くなったのです。投資の複雑さが軽減され、さらにアクセスしにくい市場への投資も容易になりました。
ETFとインデックス投資テクノロジーの発展により、投資家は何千もの個別銘柄から投資先を選別しなくとも、質の高い分散された指数を選定するだけで良くなりました。これにより投資の複雑さが軽減され、さらにアクセスしにくい市場への投資も容易になりました。このようにETFとインデックス投資テクノロジーの発展は投資家に力を与えたのです。
インデックス投資は、どの市場にどのように投資するかを簡単かつ低コストにしたことにより、多くの投資家から支持を得ています。