毎日3時45分に起きてすべてのマーケットの状況を理解する。1時間のトレーニングをして1日が始まる。
ブラックロックのグローバル債券部門チーフ・インベストメント・オフィサーのリック・リーダーです。
私の仕事は、お客様から預かった資金を投資し、ポートフォリオの資産を使ってリターンを生み出すことです。35年間この仕事に携わる中で、思慮深くあること、革新的であること、人と同じことをしないことを学び、それを自身の経験や研究に生かすことができるようになりました。
私にとって教育とは、何かを作り上げるすべての基礎となるものです。私はノース・スター・アカデミーの理事長を務めています。この学校は、ニュージャージー州ニューアーク市にある約6,000人の子どもたちを対象にした14校の特別学校です。市場や経済、金融を理解するだけでなく、ビジネスでの接し方を理解するために、高校生を対象にインターンシップ・プログラムを開始しました。私たちは、十分な教育を受けていない何千人もの子どもたちの未来を変える手助けをしているのです。
自分が変化を起こせるのだとわかると、本当に勇気が湧いてくるものです。
1日にやるべきことはたくさんありますが、どれほど実際にこなせるのかに気づくと、「早起きせずにもっと眠ればよかった」と後悔することはないでしょう。
グローバル債券CIO兼グローバル・アロケーション戦略の運用責任者のリック・リーダーの長い運用経験と深い洞察力に裏付けられた見方には世界の有力な投資家が耳を傾けています。彼の投資に対する考え方、市場の見方をご紹介します。
リック・リーダーについて
メディア掲載情報
2023年度 優秀ポートフォリオ・マネージャー賞(Outstanding Portfolio Manager)を受賞

どんな困難な環境でも、最良のアプローチは、アクティブに行動し、かつ柔軟性を保つことです。
ボラティリティの高い環境では、私たちは、一部の大きなポジションや予測困難なマクロのトレンドに大きく賭けるようなことはありません。機敏に行動し、より小さく、より機敏に行動するのです。
機動的に、制約にとらわれず、十分に分散しておくことで、私たちは、魅力的な機会があればいつでも捉えることができるよう、選択肢を広げておくことができるのです。
分散投資は利益を保証するものでも、損失から守るものでもありません。
目指す場所は同じですが、今のような状況では、少しずつ繰り返し稼ぐことが最も賢明といえましょう。
アクティブ投資の重要性
詳しくは動画をご覧ください。(00:51)
最新のインサイト
試合を決するポイントを勝ち取る投資(2025年10月)

本インサイトでは、投資において「試合を決する重要なポイントをものにする」ことは、プロテニスプレーヤーであるラファエル・ナダルの試合運びと共通していることを述べています。ナダルは全仏オープンで圧倒的な勝率を誇りますが、ポイント取得率自体は55パーセントと、決して全てのポイントを取っているわけではありません。それでも勝ち続けることができるのは、試合の流れを左右する局面で確実にポイントを獲得できるからです。
投資でも、日々の市場の変動やニュースに一喜一憂するのではなく、長期的な視点で重要なタイミングや機会を的確に捉えることが、最終的なリターンを左右します。株式市場でも、上昇日が全体の半数程度であっても、長期的に見れば大きな利益につながる場合があります。安定した運用と状況判断の鋭さが、投資の成功につながる「重要なポイント」を勝ち取るために不可欠だということについて詳しくご紹介しています。本インサイトの主要なポイントは次の通りです。
- 投資で重要なのは、毎日勝ち続けることではなく、ナダルのプレーのように重要なポイントを確実に取ることが成功につながるということを述べています。
- 現在の投資環境で注目すべきポイントは、インフレの緩和、底堅い経済成長、AIによる生産性向上、そして高水準の債券利回りだと言及しています。
- 投資戦略としては、債券においては高品質かつ多様なインカム資産を「流動性の高いポートフォリオの耐性を高めるツール」として活用し、株式では企業のキャッシュフロー成長に注目していると述べています。さらに、実物資産やプライベート資産への分散投資も推奨されており、現在は非常に魅力的な投資環境であると述べています。
(本レポートは2025年10月に発行された英語版レポートを翻訳したものです。)
過去のインサイト
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本インサイトでは、2025年は政策や地政学のリスク、米国債発行額の増加など不安材料が目立つものの、市場は安定していると述べています。米国経済の強さを背景に、今後は季節的なボラティリティの上昇が予想されますが、深刻な危機には発展しない見通しについても言及しています。またインカム、アップサイド、ヘッジを活用し、安定的に投資を続けることの重要性についても詳しくご紹介しています。
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本インサイトでは、経済をとりまく環境の変化につながる主な要因を詳しく検証し、投資家が明確な信念を持ってこの新時代に臨む方法についてご紹介しています。
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変化の激しかった4月の市場を経て、投資状況において何が変化したのか、そして同様に重要な点として何が変化していないのかを振り返り、検証します。本インサイトの主要なポイントは…
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4月の信じがたい歴史的な動き:関税が企業の利益とバリュエーションに打撃を与える可能性を投資家が再評価する中、リスク資産は非常に不安定な値動きとなり、下押し圧力に晒されました。S&P500種指数(米国株式)は…
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教科書的には、アルファの要因の一つに情報の優位性があります。より多くの情報と、それを活用する高度な手段、 そして他の誰よりも早く情報に反応する能力を有することは、市場の歴史を通じて大きなメリットをもたらして…
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2025年のポジショニングを考えるにあたり、今こそポートフォリオにおける各資産クラスの役割を再評価する絶好の機会であると考えます。株式と債券、そして実体経済の関係性は、ここ数年で劇的に変化しました。また…
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“複利効果は世界で8番目の不思議” - Albert Einstein アインシュタインの理論を修正するなど思いも寄らないことですが、利子だけでなく株式の成長性も含めるよう、この名言は多少修正されてもよいかもしれません。もちろん、アインシュタインにとって…
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水泳選手が高い飛び込み台から飛び込んだ時に水しぶきが最も高く跳ね上がるのと同様に、金利が長期にわたって上昇した後、米国における債券のリターンは最も魅力的な水準に達すると見込まれます。足元の環境は債券投資家に…
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重要事項
上記の記載内容は、ブラックロック・グループ(以下、ブラックロック)が作成した英語版資料を、ブラックロック・ジャパン株式会社(以下、弊社)が翻訳・編集したものです。また当資料でご紹介する各資産の見通し(米ドル建て)は、米国人投資家など主に米ドル建てで投資を行う投資家のための見通しとしてブラックロック・グループが作成したものであり、本邦投資家など日本円建てで投資を行う投資家の皆様を対象とした見通しではありません。 記載内容は、米ドル建て投資家を対象とした市場見通しの一例として、あくまでご参考情報としてご紹介することを目的とするものであり、特定の金融商品取引の勧誘を目的とするものではなく、また本邦投資家の皆様の知識、経験、リスク許容度、財産の状況及び金融商品取引契約を締結する目的等を勘案したものではありません。記載内容はブラックロック及び弊社が信頼できると判断した資料・データ等により作成しましたが、その正確性および完全性について保証するものではありません。各種情報は過去のもの又は見通しであり、今後の運用成果を保証するものではなく、本情報を利用したことによって生じた損失等についてブラックロック及び弊社はその責任を負うものではありません。記載内容の市況や見通しは作成日現在のブラックロックの見解であり、今後の経済動向や市場環境の変化、あるいは金融取引手法の多様化に伴う変化に対応し予告なく変更される可能性があります。またブラックロックの見解、あるいはブラックロックが設定・運用するファンドにおける投資判断と必ずしも一致するものではありません。



